JIDA Museum Selection vol.16

黒球式熱中症指数計「熱中アラーム」

 

Manufacturer

株式会社タニタ
TANITA Corporation

Designer

小早川達俊
Tatsutoshi Kobayakawa

※画像はクリックすると拡大します。

近年増加し続ける熱中症搬送者、平成25年の熱中症搬送者数は全国で58,729人と、過去最多となりました。小さな子供や運動中の学生、屋内で過ごしている高齢者の痛ましいニュースを耳にする機会が増えたことを受けて、屋内でも屋外でも安全に過ごせるように、屋内でも屋外でも正しく測定できる黒球式熱中症指数計を発売しました。一般的な家庭用の温度計では、熱中症発症にかかわる要因となる日射や地面からの照り返しによる輻射熱を測定することができないため、業務用で採用されている炎天下でも日射や輻射熱を正確に測定できる黒球式を採用し、熱中症予防の指数として用いられるWBGT値を測定できるように開発しました。WBGT(湿球黒球温度)とは、暑さの厳しさの程度を示す指数で、熱中症予防の指数として用いられており、気温だけでなく、汗のかき方に関係する湿度・日射・照り返しなどの輻射熱を取り入れて計算されます。熱中症は屋外だけでなく屋内でも起こるため、「屋内で日射のない場合」 と「屋外で日射がある場合」を自動で判別して、暑さの指標「WBGT(℃)値」を表示します。(特許出願中)デザインは、装着しても邪魔にならないようコンパクトにまとめ、黒球が体の影となりにくいような角度の検討、体温の影響を最小にとどめつつ、本体の自然な揺れを応用して温度変化に機敏に反応できるようにセンサー部分をデザインしました。

(解説/ ○○○○○ )

2014年 6月発売  価格\5,000(代表価格帯)


選定委員解説文

歯止めが効かない地球温暖化の中で、統計的に熱中症救急搬送件数は年々増加傾向にある。この黒球式は輻射熱(日差しや地面からの照り返し)を唯一測定できる温度計で、従来業務用に採用されていたものを、一般用として携帯させた世界初の商品である。厳しい条件の中でコンパクトにデザインをまとめ上げた点は評価に値する。

(選定委員/齋藤 和彦)